【患者:40代女性?主訴:首痛】

3日前、急激に後ろに振り向いた際に、左首に痛みを発症。

少し緩和したものの痛みはとれず、首を廻す事が出来ない為、発症3日後に来院。

【頚部可動域】

首を上や左を向く、また右へ倒す動作は痛みの為、ほとんどできない。

下や右を向く、また左へ倒す動作は少し可能。

 

(1日目の施術)

多少の炎症の可能性により頚部、肩周辺部のアイシング。

頚椎の側屈や回旋、上部胸椎の回旋可動域を調整。

痛みのない背部の筋肉を少しほぐして、間接的に患部の筋肉の緊張の緩和。

以上の処置により頚部の各方向への可動域が約50%増加。

痛みも半減。

 

(2回目の施術:1回目の2日後)

前回終了時よりも痛みは軽減しているとのこと。

左首の上部はほとんど痛みを感じないが、下部に痛みを感じる。

1回目の施術の内、アイシング以外の処置を実施。

また、炎症はほとんどみられなくなった為、上記にプラスして肩甲骨、後頭部等周辺部の関節の調整及びほぐしを行い、筋肉の緊張の緩和を図った。

本日の施術により更に痛みの軽減、可動域の増加がみられた。

 

(3回目の施術:2回目の3日後)

昨日、日常生活中の動作により少し痛めた。

しかし炎症が発生したり、可動域の減退等は発生していなかったために、予定通りの施術を行う。

全体的に筋肉をほぐして緊張の緩和を図る。

頚椎、肩甲骨、胸椎の可動域の調整。

全体的にバランスの調整を行うことにより、状態を安定させる。

以上の処置により、多少の痛みは残るものの日常生活には支障が無くなるところまで首も自由に動かすことができるようになった。

本日をもって急性期の首痛に対しての施術は終了。

今後はしばらく時間を空け、定期的な体調管理を行っていくことに。

 

寝違いの様な首痛の場合は、初期段階としては患部に炎症がみられる場合はアイシングによる炎症の緩和、

及び、周辺部の関節を調整すること等により、可動域の増加が期待できます。

筋肉をほぐすことは、炎症を起こしている可能性のある患部は避けることになりますが

周辺部位は、そこをほぐすことにより間接的に患部の緊張を緩和させることも期待できるため支障が出ないことを見極めながら実施することもあります。

また、ぎっくり腰も症状としては似た様な状態の為、腰周辺部に同様の施術方法を行うことにより対処可能となります。