【患者:20代女性 主訴:首の痛み】

4日前から首に痛み。

朝起きたときに痛みがあり、寝違いかと思ったが数日経過しても良くならないので来院されました。

 

首を前後左右どの方向に動かしても痛みがあり、動かす方向により左右それぞれの首や肩に痛みが出ました。

首が動く範囲も正常の1/4程度でかなり辛そうな状態でした。

 

触診や可動域を確認したところ、首から肩にかけての筋肉の拘縮、頚椎などの関節の可動域の制限がみられました。

 

【施術内容】

まず、頚椎、胸椎の可動域を調整することにより、首の屈曲(下を向く動作)以外の動作で痛みの軽減がみられました。

その後、首から背中にかけての筋肉や筋膜を調整すること等により、筋肉の拘縮状態を緩和。

(首の痛みの場合は、痛みの出る動きの方向にもよりますが、僧帽筋や胸鎖乳突筋等の状態が影響していることが多くみられます)

 

その後、再度頚椎や胸椎、また肩甲骨の可動域を調整することにより、首を左右に回旋させて時の痛みはほぼ消失。

ハリ等の違和感が多少残っている状態となりました。

上下に屈伸させた際の痛みも8割程度軽減されました。

その後、全身のバランスを整え、初回の施術は終了としました。

 

この患者様の場合は、1回の施術でここまで痛みが改善したことから考えて、寝違いの様に筋肉の炎症までは酷くなってはいなかったと思われます。

筋肉がかなり拘縮しており、その為に痛みを発する状態にまでなっていたと思われます。

この状態で、筋肉に負荷が掛かる体勢を継続したりすると、筋繊維が炎症を起こした状態とになり、寝違いと言われる酷い痛みを感じることとなります。

ここまでの状態になると、痛みの軽減や可動域の回復にももう少し時間を要します。

コリやハリを放置すると、この様な酷い痛みを伴うことにもなりますので、早めに状態を緩和させる必要があります。

我慢せずに早めにご相談下さい。

 

本日の様な状態の場合は、3~4回の施術で急性期の辛い状態や違和感はほとんど改善できるかと思われます。

その後は、この様な症状が出る根本的な要因となっている凝り固まった筋肉の状態(拘縮状態)を改善させていく施術を適宜行うことにより、痛みやコリ等が出にくい状態にしていくことが好ましいかと思います。